この記事はプロモーションが含まれています。
※本記事は一般情報です。最終判断は消費者庁の一次情報をご確認ください。2023年10月1日から、広告なのに広告と分からない表示は景品表示法違反です。対象は原則「広告主(事業者)」です。(環境省)
「何が規制対象で、誰が対象か」
知らずに違反。
これが一番こわいです。
まずは範囲と対象をつかみましょう。

- 規制対象は「広告だと分からない広告」。
SNSやブログ、動画、紙媒体も含みます。(環境省) - 原則の相手は事業者(広告主)。
インフルエンサー等は通常は直接の対象外です。
関与が深い例外は注意。(環境省) - 2024年6月には初の措置命令が出ました。
実務でも運用が進んでいます。(環境省)
最短理解の3原則—言葉・場所・タイミング
迷ったらこの3つ。
これで大半のミスは防げます。

- 言葉:
「広告」「宣伝」「プロモーション」「PR」など、誰でも分かる語を使います。
必要なら日本語+英語の併記。(環境省) - 場所:
最初に目に入る所に明瞭に。
小さすぎる文字・薄い色・画像だけは避けます。(環境省) - タイミング:
スレッドや長尺動画は途中流入を想定し、適所でくり返し明示。(環境省)
ブログでの正しい表記—記事タイプ別テンプレ
テンプレを作り、毎回コピペ運用にしましょう。

- レビュー/体験談(冒頭)
本記事は**広告(PR)**を含みます。リンク経由の購入で、当サイトに収益が入ることがあります。 - 比較・ランキング(見出し直下)
本ページにはプロモーションが含まれます。順位や評価は編集部基準に基づき作成しています。 - 提供・貸与・招待(冒頭+初出付近)
本記事は**○○社の提供で作成しました。製品を貸与**いただき、使用感をレビューしています。 - クーポン・セール(クーポン近く)
本情報は**広告(PR)**を含みます。価格・在庫は変動します。購入前に公式をご確認ください。 - 文末にも短く再掲しておくと安心です
(例:本記事にはPRを含みます)。(環境省)
SNS別の実装ポイント(X・Instagram・YouTube・Note)
「1投稿目の冒頭/1枚目/タイトル付近」が鉄則です。

- X(旧Twitter):
1投稿目の先頭に【広告/PR】。スレッドは各投稿で明示。リプだけの表記は不十分。(環境省) - Instagram:
1枚目の画像内テキスト、またはキャプション冒頭。ストーリーズは各枚に表示。(環境省) - YouTube:
タイトルまたは説明欄の冒頭に【広告/PR】。動画中も重要場面で再掲。(環境省) - Note/メルマガ:
見出し直下に【本記事は広告(PR)を含みます】を明示。(環境省)
50代がやりがちなNGと回避策
- プロフィール欄だけにPR表記
→ 各記事・各投稿の冒頭へ。(環境省) - 画像だけで告知し本文に未記載
→ 画像+本文の両方で明示。(環境省) - レビュー風に主観だけ強調
→ 関与(提供・貸与・依頼)を明示。良い点だけでなく注意点も書く。(環境省)
WordPressでの実装手順(初心者OK)
- 再利用ブロックを作る
例名:「PR冒頭/PR本文中/PR文末」。 - カテゴリ別の自動差し込み
比較・レビュー系カテゴリに冒頭PRを自動挿入。 - 「広告ポリシー」固定ページ
表記方針と連絡先を記載。フッターとプロフィールに導線。 - 過去記事の一括点検
代表キーワード(PR/提供/タイアップ)で検索 → テンプレで更新。
ジャンル別の追加注意(金融・健康・美容)
- 金融(例:FX)
成果事例の紹介時は一般的なリスク注意を併記。断定や誇張は避ける。
例文: 取引には価格変動などのリスクがあります。元本・収益は保証されません。 - 健康・美容
個人の感想を万能効果にしない。根拠や条件を示す。 - 共通
最優先は「広告と分かること」。明瞭で誤認がない表現を。(環境省)
30分チェックリスト&自己監査フロー
公開前10項目
- 冒頭に【広告/PR】あり
- 文字サイズ・色で判読可
- スレッド各投稿に表記
- 動画は冒頭+途中で再掲
- 提供・貸与・招待を明示
- 比較の評価基準を明記
- クーポン近くに表記
- 画像だけに依存していない
- 文末にも再掲
- 広告ポリシーへリンク
公開後
- PV上位から週1で巡回。指摘が来たら即修正→告知。(環境省)
よくある質問(Q&A)
- 「PRは英語だけでもOK?」
→ 一般消費者に明瞭ならOK。迷うなら「広告(PR)」の併記が安心。(環境省) - 「サイトの上部に一括表示すれば十分?」
→ 個々の表示単位で明瞭に。冒頭や重要箇所で分かるように。(環境省) - 「提供だけで報酬ゼロでも必要?」
→ 企業からの提供・依頼等の関与があれば明示が必要。(環境省)
もし指摘を受けたら—修正と再発防止
対応の順番
- 不備の差止め(該当箇所をすぐ直す)
- 誤認のおそれをお知らせで周知
- 再発防止の運用策を実行
- 記録を残し、体制を見直す
告知文の例
表示に不備がありました。読者のみなさまへお詫びし、以下のとおり修正しました。
(修正点…)再発防止策:(…)
まとめ—“守る”は信頼を積み上げる近道
- ルールは「読者を迷わせない」ための約束です。
- 言葉/場所/タイミングの3原則で迷いゼロへ。
- テンプレと再利用ブロックで仕組み化しましょう。
今日から、記事冒頭に【広告(PR)】を置くだけでも前進です。
少しずつ過去記事も直し、信頼される発信を育てましょう。
参考・一次情報
- 消費者庁「ステルスマーケティングは景品表示法違反」(概要・対象・範囲)。(環境省)
- 消費者庁「ステルスマーケティングに関するQ&A」(用語例、媒体別の明瞭化、スレッド・動画の考え方)。(環境省)
- 消費者庁「告示ガイドブック(事例で分かる)」(明瞭さの考え方・配置の考慮点)。(環境省)
- 初の措置命令(2024/6/6公表)で運用が本格化。(環境省)